BTC基本情報

ビットコイン (BTC) の概要

ビットコイン (BTC) は、世界初の仮想通貨であり、時価総額1位をキープし続けています。仮想通貨市場においてビットコイン (BTC) の存在は大きく、仮想通貨全体の時価総額の40〜70％を占めています。このあまりにも大きいドミナンスにより、ビットコイン (BTC) が上昇すると他の通貨も全体的に上がり、逆にビットコイン (BTC) が下落するとつられて下がるという傾向が見られます。この傾向は、特に急騰急落時に顕著に見られます。ビットコイン (BTC) は、スケーラビリティ問題などの複数の問題に見舞われながらも、その確実性により王座の地位を守り続けています。

ビットコイン (BTC) の歴史

ビットコイン (BTC) の概念の基礎は、1991年に発表された「How to Time-Stamp a Digital Document」という論文において紹介されています。この論文は、文書が改ざんされていないことや時系列をどのように示すかについて考えられた論文であり、タイムスタンプについて書かれています。ビットコイン (BTC) の直接的な理論は「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」というサトシ・ナカモトと名乗る者が書いた論文において著述されています。このサトシ・ナカモトという名は偽名であると言われており、何人かの人物が候補として上がっていますが、未だに特定されていません。その後のビットコイン (BTC) は、しばらく趣味的にマイニングされる時間が続きますが、2010年5月22日に2枚のピザを1万ビットコインで購入するという取引が成立し、そのとき初めて金銭的価値を持ちました。1万ビットコインは、執筆現在 (2021/06/06) では約380億円の価値であり、およそ10年前から比べ、いかにビットコイン (BTC) の価値が急上昇したかが見て取れます。このイベント以降、5月22日は仮想通貨市場においてピザデーとして親しまれています。

ビットコイン (BTC) の特徴

ビットコイン (BTC) の特徴は、世界初の仮想通貨であることと、これまでずっと時価総額1位であるという点にあります。仮想通貨市場は、これまで何度かのバブル崩壊にまきこまれ、そのたびに時価総額上位の仮想通貨は入れ替わり、3年も経過するとほぼ別物といえる顔ぶれとなる傾向にあります。そんなボラリティの激しい仮想通貨の世界においても絶えず1位をキープしてきていることは、ビットコイン (BTC) の優位点と言えるでしょう。また仮想通貨市場において、ビットコイン (BTC) を扱わない取引所はほとんど例がなく、基本的にはどこの取引所でも売買できる流動性が存在しています。日本の仮想通貨取引所においても、全ての取引所で取り扱われており、知名度は抜群と言えます。目下の一番の問題であるスケーラビリティですが、ライトニングネットワークの検討などで改善の期待がされています。

ビットコイン (BTC) の将来性

ビットコイン (BTC) のスケーラビリティと関連する問題として、消費電力が大きい事が挙げられます。PoWというコンセンサスアルゴリズムを使用しているため、一部の国ではマイニングにより電力供給が不安定になるなど、現実の生活に関わってくる問題ともなっています。昨今のトレンドとしてSDGsに注目が浴びる中で、電力消費が削減できるかどうかは大きな争点となりそうです。