XTZ基本情報

テゾス (XTZ) の概要

テゾス (XTZ) は、イーサリアム (ETH) に似たプラットフォームと自己改訂機能を併せ持つ通貨です。OCamlという、独自の処理速度が早くバグの起きにくいプログラミング言語を検証の際に使うため、安全性が高く保たれています。またプログラミングの自己改訂機能があるがゆえに、ハードフォークの必要が起こりません。ハードフォークが起こらないことにより、ビットコイン (BTC) やビットコインキャッシュ (BCH) との間や、イーサリアム (ETH) やイーサリアムクラシック (ETC) の間にて起こったコミュニティの分断や、それに伴う開発力の低下や分散、ハッシュレートの低下などのセキュリティ、これからの進展に関わる重大な問題が起こりにくいと言えるでしょう。

テゾス (XTZ) の特徴

テゾス (XTZ) の大きな特徴は、自己改訂機能によりフォークを起こさずに済み、開発者の分断がおこらないという点にあります。これにより、テゾス (XTZ) のコミュニティは分断されることなく開発を続けることができました。テゾス (XTZ) を取り入れるコンセンサスアルゴリズムのLPoS (リキッド・プルーフ・オブ・ステーク) も特徴的です。LPoSは、ブロック生成者であるベイカーになるためのハードルは10000テゾス (XTZ)を所有することと少々高めに設定されていますが、それより少額しか所持していない人でも、ベイカーに自分の分を預けることにより一部の報酬が分けてもらえるため、多くの人がブロック生成に参加しやすく、分散性が高くなっています。またテゾス (XTZ) 自体のスマートコントラクトやノードの安全性を数理的に検証できことも、大きなメリットとなっています。仮想通貨の世界では、悪意あるコントラクトや詐欺が溢れているので、それらを事前に発見しやすいことはユーザーの被害を防ぐことにつながります。

テゾス (XTZ) の将来性

テゾス (XTZ) は、2020年にフランス中央銀行のデジタル通貨実証実験に使用されました。国家やEUの発行するデジタル通貨は、現実の貨幣の代替となるため、堅牢性と実用性を兼ね備える必要があります。このデジタル通貨の実験に使用されたということは、テゾス (XTZ) のブロックチェーンが、既存の金融世界からも評価を受けているということが伺えます。この実証実験がうまく行った場合は、既存の金融での成功例となるので、他の国でも採用が進む可能性があります。またテゾス (XTZ) は、自己改訂機能によりハードフォークしなくて済むことから、これまでにコミュニティの大きな分断は起こっていません。引き続きハードフォークが起こらなければ、安定的に成長することが考えられます。