FIL基本情報

ファイルコイン (FIL) の概要

ファイルコイン (FIL) は、分散型ストレージネットワーク「Filecoin」で利用される仮想通貨です。Filecoinは惑星間ファイルシステムも作成したアメリカ人のJuan Benet氏によって設立されました。このプロジェクトは2017年にICO約2億ドルを調達し、2019年のローンチを予定していましたが、予定が延期され2020年10月に正式版の提供が開始されました。自次世代のネットワーク「Web3.0」を実現するブロックチェーンプロジェクトとして、投資家の間で高い注目を集めています。

ファイルコイン (FIL) の特徴

Filecoinは、アマゾン・ウェブ・サービスやCloudflareのような中央集権型のクラウドストレージサービスから脱却し、ブロックチェーン技術を生かして分散的にデータを管理することを目指しています。世界中のユーザーが自身の持つデジタルデバイスの空きストレージを提供することで、巨大なサーバーを作成し、高速通信を実現します。

ファイルコイン (FIL) の将来性

現在主流の集権型ネットワークは、今後訪れるであろうデータ量の急速な増加に対応できないのではないかという問題を抱えています。今後10年間で取り扱われるデータ量は35倍まで増幅するという研究結果もあり、6Gの開発も進んでいますが、集権型ネットワークではより多くのコストが発生し、さらにはセキュリティ面での対策も必要になってくるでしょう。しかしFilecoinが目指す分散型のネットワークでは、一人ひとりのユーザが分担してサーバーの役割を担うことで、これらの問題を解決すると期待されています。ファイルコイン (FIL) は2021年に入ってから大きな高騰を見せました。それまでは1FIL=4000円前後を推移していましたが、3月から高騰をみせ、4月1日には2万円を突破し史上最高値を更新しました。高騰の背景には、アメリカの機関投資ファンドGrayscaleが投資信託の運用を開始したことが大きいといわれています。