ADA基本情報

エイダコイン (ADA) の特徴

エイダコイン (ADA) の最大の特徴は、独自のPoSプロトコル「Ouroboros (ウロボロス) 」を採用している点です。ビットコイン (BTC) などの通貨は、ブロックチェーン技術を活用し、ユーザー同士が取引記録を認証する「マイニング」によって取引が成立しています。しかし現在、このマイニングに膨大なエネルギーと時間がかかることが問題視されているのです。そこでエイダコイン (ADA) が導入したのがPoS (プルーフ・オブ・ステーク) です。PoSでは、各ユーザーの通貨保有量の割合のよって、マイニングを行う權利が優先的に与えられます。これにより検証にかかる時間やコストを削減し、スケーラビリティを高くしています。また、エイダコイン (ADA) のPoSは数学的に検証可能な設計になっているため、信頼性・安全性に優れているのも特徴です。PoSはエイダコイン (ADA) 以外にもイーサリアム (ETH) 、ニア (NEAR) 、ソラナ (Solana) などで採用されていて、今後もPoSに関わるプロジェクトは増えていくと予想されます。

エイダコイン (ADA) の将来性

エイダコイン (ADA) の開発者であるチャールズ・ホスキンソン氏は、今後DeFi市場に積極的に進出していくと発言しています。DeFiとは、「Decentralized Finance (分散型金融) 」の略で、スマートコントラクトを活用し、ユーザー同士の直接取引を可能にする金融システムのことです。エイダコイン (ADA) はスマートコントラクトコントラクト機能を備えていて、先述したPoSを採用したエネルギー効率の良さを活かし、今後よりDeFi市場での存在感を高めていくと予想されます。

エイダコイン (ADA) のこれまでの価格推移

エイダコイン (ADA) 初めての高騰は、売買が開始された直後である2017年末から2018年1月にかけてです。このときは、1ADA=約3円から約120円まで40倍近い上昇を遂げました。しかし、この高騰は長くは続かず、2018年3月には20円台まで下落、その後も2020年末まで低い価格を推移していました。2021年に入り、テスラ社CEOのイーロン・マスク氏がビットコイン (BTC) に対して環境面での課題を指摘する発言をすると、環境に優しいコンセンサスアルゴリズムであるPoSを採用しているエイダコイン (ADA) の価格が対照的に急上昇しました。その後にもDeFi、DApps分野への進出を可能にするスマートコントラクトの大型アップデート「Alonzo (アロンゾ) 」の実装が2021年9月12日に控えていることや、8月25日にBITPointへの上場によって日本初上陸することなどが期待を集め、継続的に価格が上昇、2021年5月に史上最高値である250円台を記録しました。6月に一旦130円台まで下落したものの、8月24日現在再び320円台と最高値を更新し続けています。

エイダコイン (ADA) の今後を予測するポイント

エイダコイン (ADA) の今後を予測する際に考慮すべきポイントは以下3つです。

1つめは、エイダコイン (ADA) のロードマップの第三段階である「Goguen」期の完遂です。Goguenでは、スマートコントラクトの実装によるDAppsへの移行を進めてきました。Goguenの最終アップデートAlonzo (アロンゾ) は、2021年9月12日に公開される予定です。Goguenの成功は、エイダコイン (ADA) がよりDeFiやDAppsの分野で用いられるようになるきっかけとなるでしょう。

2つめは、プロジェクトの1つ「EMURGO」の進行です。EMURGOはエイダコイン (ADA) の開発元であるcardanoの構築を支援するために設立されたスタートアップで、関連企業へのコンサル・営業を主な事業としています。これまでに、オンラインギフト市場でトップシェアを誇るBidaliとの提携や、デジタル業界の商工会議所デジタルコマース商工会議所への加盟、ステーキング事業を展開するMOONSTAKEとの提携などを行っています。今後もサービス開発に向けての資本提携、営業が成功していけば、エイダコイン (ADA) の価格上昇が期待できます。

3つめは、国内仮想通貨取引所BITPointへの上場です。2021年8月25日から、国内では初めてBITPointでエイダコイン (ADA) の取扱が開始されます。日本国内の仮想通貨取引所では金融庁の厳しい監査のもと通貨が上場されるため、単に国内でのエイダコイン (ADA) の取引量が増えるのみならず、エイダコイン (ADA) が世界規模でより信頼を獲得し人気の通貨となるきっかけとなる可能性があります。

エイダコイン (ADA) の将来価格について専門家の予想は？

著名投資家でありアナリストとしての活動も行うピーター・ブラント氏は、エイダコイン (ADA) の将来価格について慎重な姿勢を示しています。彼はエイダコイン (ADA) の価格推移が2018年にライトコイン (LTC) で見られた価格推移と似ている部分が多く、短期的には上昇するものの長期的にはライトコイン (LTC) と同じく下落していく可能性があるとしています。

一方、アムステルダム証券取引所の暗号資産ブローカー兼アナリストであるマイケル・ファン・デ・ポッペ氏は、チャンネル登録者数が11万人を超える自身のYoutubeチャンネルにて、BTCペアに投資すれば400〜800%のリターンも考えられるとし、エイダコイン (ADA) を支持しています。

仮想通貨の価格予測サイトWalletInvestorは、エイダコイン (ADA) の価格は2021年年末時点で約2.03ドル、2022年年末時点で約3.68ドルを推移すると予想しています。

仮想通貨市場は価格変動性が高く、長期的な予測を立てることは難しいため、投資する前には必ず過去の価格推移や客観的な情報を集め、しっかりと検討を行いましょう。